2015年 01月 28日
野辺山の現場は寒かった・・・。 -26 |
ウィッス! 長野県よりこんにちは!
やっぱり少しは疲れているんだな~。
朝は「あと5分・・・」ってなってます。 ・・・
1週間も見習いをしていると、「親方に迷惑かけられない」という共助の精神が芽生えてきます。
ベランダでインスタントコーヒー飲んで、さぁー、行くゾー! となるのです。
某が刻んだ穴やミゾなど、一抹の不安はありますが、ここは「よしっ! オッケーです!」。
煽り板はエンカルの影響でサビサビになってます。
こういうのを見ると、某の車もキチンと洗車しなきゃヤバイな~と・・・。
今日は土台部分を施工するのですが、既存の土台が氷でボコボコ。
監督さんがバーナーで炙って溶かしています。
何とかうまく嵌合していますナ!
これまでの作業の結果がこうなるのかー、と納得しました。
「プラモデルの先生、わかったかー、ん~?」
「親方のスミ出しがいいからですよ!」
午後2時位まではだったのでとかったのですが、雲と北風が吹いてきた夕方はシビれました~。
作業内容が分かってくると、次に親方が使う道具を先回りして段取りし、片づけやボルト締めなどをします。
一応、サッシ屋の親方もやっていたので、「通り」が通っているか(真っ直ぐか)などはわかります。
「どうなっている?」
「真ん中が出っ張っています。目通ししても向こうが見えませんから」
これは2点間の直線を調べた時の会話です。垂直面を見た時の結論です。
又、一番縁の線が真っ直ぐに通っているかでも判断できます。これは水平・出入りが判断できます。
我々が模型を作る時、サスペンションが別パーツになっている時はこの「通りが通っているか」を見ますね。
それと一緒です。
プラモの嵌合部などは到って簡単ですが、古い金型やメンテ不良などによってパーツの接合部が膨らんでしまい、隙間が生じたりします。このような症状を「製品不良」などとクレームを入れるなんてことはできませんね。
プラモデルとはそういうもんだと思うしかないのですな。
「タミヤスタンダード」、パーツの合いが優れている製品ばかりではありませんからねー。
パーツ整形をシコシコ行い、徐々に形にしていくきますが、趣味とはいえ、皆さんマゾヒストなんでしょうかねー。
でも段々形になってくると嬉しいもんですよねー。
そこで水を差すのも何ですが、まー、形というのには限界があるんですな。
模型メーカーはそこん所をうまく「処理」するのです。
しょーがないって言ったらしょーがないんですけど・・・、予算って都合がありますから。
以前にもチラッと書きましたが、「正確に再現」なんて売り文句はありません。「精密に再現」は間違っていません。
分かりますか?
本物の戦車は1台1台、寸法が同じではありません。必ず多少の誤差があります。
大戦初期の頃はリベットが多用されていました。厚くて丈夫な鋼板が作れなかったからなんですね。
重ね合せた鋼板をリベット留めしてたら同寸で何百台もできません。
徐々に進歩して厚みのある鋼板で作られた重戦車などが出てきます。
溶接構造となって、歪みも発生します。
でも、大体の形になって、仕様書通りの性能があればいいのですな、戦争しているので。
金型から射出するにはどうしても「抜きテーパー」が必要になってきます。
ある程度角度を付けなければ、引っかかってしまうのです。
最近は金型技術が進歩して、「0(ゼロ)テーパー」もあるのかな。
垂直ということなんですが、「ほぼ」だろうと思いますよ。
曲面にあるリベットなんかは、別パーツにしないと回り込んだ方はヒドイ事になりますからねー。
だから、大体なんですなー。
トライスターモデルを立ち上げた時、某も結構拘ったんですが、モールド一つでお金が加算されていきます。
香港に行って、よくヤリあったものです。
当時のキャッチにはこのような言葉が躍っていたようですが、当時としては画期的だったんですな。
他社さんは皆、ズルこいてましたから・・・。
まー、昔話ですけどね・・・。
その点、タミヤさんは「処理が巧い」ですな。
初心者の方でも組み上げる事ができますから。
でも絶対神話ではありませんゾ。
本当の所は、うま~く「処理」しているだけですからネ
フルスクラッチ作品も同じです。
「完璧」なんてありえません。
プラ板切り出しと整形で、コンマ何ミリで「実車と同じ」なんて人間の手作業ではできないですわ。
だから、これも大体なんですよー。
もう何だか、大体な話で申し訳ありませんが、そういう事なんですなー。
この野辺山の現場なんか、直線が「への字」ですから。
それでもちゃんと建つのでしょう。
まー、メーカーさんのチョンボを発見した時、ちょっと直そうという気持ちは大切です。
「完璧」ではないが、「より実車に近い」感じ。
そこに密やかな喜びを感じるのも事実です。
されど、最後は塗装仕上げですゾ!
いくらエッチングで精密に着飾っても、塗装がベタ塗りなんてのはいただけませんナ。
塗装仕上げの上達は簡単ではありませんが、頭で考えるより実践あるのみです。
模型は一日にして成らず
日々 精進あるのみ
おわかりかな?
大体な事ばかりでスンマセンって感じの、長野県松原湖高原よりお届けしましたー!
by shisyo_orion
| 2015-01-28 22:01
| 小海町通信