山で暮らすということ |
日本列島に近づいている台風11号の進路が気になる今日この頃です。
このシーズンは日本中から観光客が長野県にやってきています。
ヤッホーの湯も大混雑で、モーーターショーかと思えるほど色とりどりの他府県ナンバーで賑やかです。
さてそんな中、ここで山暮らしを始めた某ですが、色々と「生きていく術」を学びつつあります。
都会生活では考えられない位に、自然と向き合っていかなければなりません。
もうそろそろ8月も半ばですが、朝晩はヒンヤリとしてきました。
後ひと月もすればストーブの煙をたなびかせることになるのしょうなー。

小海で解体された古民家の廃材をいただきました。
築80年以上前の材木です。 クギがあったりしてこのまま薪には使えませんが、コレで何かイタズラしたくなりますね。 庭に薪小屋か東屋でもやってみるかーと思っていますが、太い柱は一人ではビクともしません。
それでも見てくれが悪いので、コツコツと移動していますが、汗だくになります。

まー、妄想だけは膨らむんですけどね。涼しくなったら釘抜きでも始めますかねー。

地面は歩いている部分は硬くなって、味気ない表面になってしまいます。さらに表層流失が起こり、小石が露出してきます。なので、伐採した樹木の枯葉を敷き詰めています。歩いた時のフカフカ感というか、サクサクと乾いた音は堪らなく心地よいですからね。

ここ最近気になる読み物2点。
「THE 信州」はフリーペーパーでして、特集が「信州田舎暮らし」となっています。
大阪から家族で南相木村に移住してきて、農業をやり始めた30歳の方が紹介されています。
小海町のお隣の村ですな。 そういえば、3.11以降、オリオンのお客さんも岡山に移住をなさった方がいらっしゃいました。SEのお仕事だったのが、いきなり農業をするというお話でしたが、どうしていることでしょうか。
その方も30代だったようですが、こういうのは早いほどいいとは思いますね。 なんせ自分の体を使って動かないと、どーにもならない世界ですから。

もう一冊は「猟師になりたい!」という最新刊。

放射能の影響も永住のきっかけの一つと述べていますが、フリーライターでノンフィクション雑誌「季刊レポ」の発行人でもある北尾トロさんが、2012年8月に家族で長野県松本市に移住してきて、そこで猟師免許の取得から初猟までの顛末を書いてある本です。ご本人はウィークデーは東京で週末3日間は長野へ通うというライフスタイルをとっての奮闘記です。
なぜこの本かというと、某の考えている事とドンピシャだったのです。
NHK長野の放送で知ったことですが、長野県は鹿の被害が急増しています。
なんでも上高地などの高山地帯で高山植物を根こそぎ食べちゃっているようです。
ここ松原湖高原でも家の前の県道にも10頭ほどのコロニーで出現していますし、農家の人も口々に鹿の被害を話しています。そして何より、猟師が不足しているのも大きな一因だそうです。
農業や林業も同じで、高齢化の後には空洞化します。 今青々と林立しているカラマツ林も、今のおじいさんたちが若い頃、地域総出で植林したと聞きました。が、今はそのような試みもなくなっているのでしょう。
森林は手を入れなければ共倒れになります。 上信越道を佐久平を過ぎて小諸方面に向かうと唖然とした光景が飛び込んできます。
赤松が枯れて茶色の帯が広がっています。 松くい虫の被害です。
枯れたまま放置されていて、地元の森林組合はどーしているんだろうかと思います。
車で入っていけない山林は放置されているのが現状です。
鹿も同じで、山里の手入れが行き届かないと鹿が里まで下りてきて畑を食い荒らすのです。
農家は畑の周りにネットを張り巡らしていますが、後手後手感は否めません。
害獣駆除で森林に生息するすべての生き物のバランスを取る。
しかし猟師の不足でそれもままならず、ここ松原湖高原の県道にも出没しているのです。
円らな瞳で、見た目は愛くるしい鹿ですが、集団となると恐ろしいです。
某も温泉の帰りによく遭遇しますが、大型の親鹿は仲間を守るために威嚇体制をとります。
徐行して見学しようものなら突進される恐れがありますし、実際そういう事故もあったと聞いています。

はてさて、今度は猟師かー・・・。
興味は尽きないですナー。
おっと! 明日は東京からご一行様が到着予定。
久しぶりの模型談義に花を咲かせることができそうです。
ところで、昨日のボイス・オブ・ロシアに出ていた捕鯨調査船「日進丸」でガスだか燃料漏れが起きて、日本人船員達が海に飛び込んで避難したそうですが、そこはシャチのたまり場だったようで、16人がシャチの餌になったと出ていましたが、日本での報道はないようです・・・。普通、16人も食い殺されれば大ニュースになるんだろうけどなー。

長野県松原湖高原よりお届けしました~!